Published : 2010.09.23 / DOI : 10.1088/1468-6996/11/3/033003
注目するポイント
固体と水の界面における界面現象は産業技術,生体過程の広範な領域で重要な役割を果たしている.しかし,固体/水界面において分子レベルで水の振る舞いを直接観ることは大変挑戦的なことと言える.最近,大きく進歩している振動数変調原子間力顕微鏡(FM-AM, frequency modulation atomic force microscopy)は液体中で原子レベルの解像度を保って操作することができるようになった.FM-AMの高い空間,力分解能は水和力の一次元プロファイル,水和層の二次元イメージ,固体/水界面の水分布の三次元イメージの可視化を可能にした.このレビューにおいて著者はFM-AM装置の最近の進展および同装置の固体/水界面研究への適用を概観している.
論文情報
- 著者
- Takeshi Fukuma
- 引用
- Sci. Technol. Adv. Mater.11(2010)033003.
- 本誌リンク
- http://doi.org/10.1088/1468-6996/11/3/033003