Programmed self-assembly of p-conjugated molecule into electroactive one-dimensional nanostructures
Published : 2012.06.13 / DOI : 10.1088/1468-6996/13/3/033001
注目するポイント
電子活性な1次元 ナノ構造体は,ナノスケールエレクトロニクス実現の観点から,現在,様々なアプローチによる興味深い研究が勢力的に進められています.特に近年,超分子エ レクトロニクスとよばれる新しい研究領域の開拓をも視野に入れた,パイ共役分子の自己組織化による1次元分子集合体の構築に熱い視線が向けられつつありま す.これらの構造体では、特定の方向への電荷やエネルギーの高効率輸送、異方的な光吸収や発光など,新規な物性の発現が期待されるからです.
本レビュー論文で は,最近報告された新しい1次元分子集合体について,分子の集積構造や発現する機能をコアとなる分子ごとに分類して紹介されています.当然ながら多くの挑 戦的課題が残っていますが,このような最新鋭の電子活性な分子ナノ材料研究は,基礎的な学術的知見の蓄積に加え,実用材料としての展開や多様な応用に向 け,今後増々前進することが期待されています.
論文情報
- 著者
- 山本洋平,筑波大学数理物質系物質工学域
- 引用
- Sci. Technol. Adv. Mater.13(2012)033001.
- 本誌リンク
- http://doi.org/10.1088/1468-6996/13/3/033001