パイ共役分子の自己組織化による1次元電子活性ナノ構造体の構築

Programmed self-assembly of p-conjugated molecule into electroactive one-dimensional nanostructures

2012.06.26掲載
REVIEW ARTICLE

Published : 2012.06.13 / DOI : 10.1088/1468-6996/13/3/033001

注目するポイント

電子活性な1次元 ナノ構造体は,ナノスケールエレクトロニクス実現の観点から,現在,様々なアプローチによる興味深い研究が勢力的に進められています.特に近年,超分子エ レクトロニクスとよばれる新しい研究領域の開拓をも視野に入れた,パイ共役分子の自己組織化による1次元分子集合体の構築に熱い視線が向けられつつありま す.これらの構造体では、特定の方向への電荷やエネルギーの高効率輸送、異方的な光吸収や発光など,新規な物性の発現が期待されるからです.

本レビュー論文で は,最近報告された新しい1次元分子集合体について,分子の集積構造や発現する機能をコアとなる分子ごとに分類して紹介されています.当然ながら多くの挑 戦的課題が残っていますが,このような最新鋭の電子活性な分子ナノ材料研究は,基礎的な学術的知見の蓄積に加え,実用材料としての展開や多様な応用に向 け,今後増々前進することが期待されています.

右上に示すような様々なパイ共役分子からなる1次元分子集合体の模式図.左下に示すのは,このような構造に起因して生ずることが見込まれる多様な電子・光機能の例であり,その応用が強く期待されている.
Copyright 2012 Yohei Yamamoto

論文情報

著者
山本洋平,筑波大学数理物質系物質工学域
引用
Sci. Technol. Adv. Mater.13(2012)033001.
本誌リンク
http://doi.org/10.1088/1468-6996/13/3/033001